あなたの職場で思い込みが激しすぎる「正しさをゴリ押しする人」に辟易してる方へ

2020年8月15日

「この人、視点が偏ってるのに何でこんなに自信満々なんだろう。こっちがおかしいのかな?」

職場やチームで、そんなことを思う一瞬ありませんか?

複雑で多様化した時代、一つの事象も視点を変えれば見え方が変わります。

それゆえ、何かの判断をする時にいろんな可能性が考えられて迷いが出ます。

そんな時に、何の迷いもなく自信満々に決めつけられる人の思考が不思議でたまりませんでした。

「絶対そんなの間違ってるよ!」「そんなのおかしい!」とか言いつつ、その時の気分?で意見が二転三転する。

なんの根拠も多角的な視点からの評価もなく、なぜそんなに決めつけられるんだろう・・・?

なぜそんなことが起きるのが不思議でしたが、この本を読んで「なるほど!そういうことか!」と納得。

今回、ご紹介するのは、

「正しさをゴリ押しする人」

著者:榎本博明 出版:角川新書 価格:820円(税別)

いいタイトルですね〜。

軽く読めるのですが、心理学の裏付けがあってとてもわかりやすく分析してあります。おすすめです!

正しさをゴリ押しする人は、他の視点からの理屈を想像できない

自分の正しさをゴリ押しする人の口癖に「絶対」と言う言いまわしがある。

自分の視点に凝り固まっていて、他の視点からの理屈を想像することができないからだ。

自分と違う意見に対して、「なるほど、そういう見方もあるのか」と思う人と、「そんなふうに考えるのは絶対におかしい」と思う人がいる。

前者は、相手の視点からはそのように見えるのだな、確かにそういう見え方もできるのかもしれないな、と想像力を働かすことができる人である。

後者は、自分の視点から抜け出すことができず、相手の視点に立った場合どのように見えているのかを想像することができないのである。

他者の視点の取得がうまくできないと、自分の視点からしか物事を見ることができず、非常に自己中心的になる。

オォー、なるほど!「想像できない」のか。でもなぜそんなことになる?

共感性の乏しさ

自分の視点に凝り固まることに起因する心理傾向として、共感性の乏しさがある。

共感性が高いと、他人を叩くようなことはできない。

瞬間的に批判的な気持ちになっても、きっと何か事情があるにちがいないというように、

相手にはこちらとは違う視点があるはずと思えるため、相手の考え方ややりとりを一刀両断に切り捨てるようなことはしにくくなる。

認知的複雑性の乏しさ

正しさをゴリ押しする人に目立つ特徴は、認知的複雑性の乏しさだ。

ものごとを複雑に、多面的に見ることが欠如している。

認知的複雑性の低い人は、ものごとを多面的に見ることができないため、自分と違う考え方を容認できない。

一つの出来事に対しても様々な見方ができると認められない。

だから自分の正しさを強引に主張し、意見の異なる人のことを非難したり、攻撃したりするのである。

認知的複雑性が低いと、矛盾する情報を頭の中でうまく消化することができない。いらいらする。

認知的複雑性の高い人には、両面的説得法が効果的であり、低い人には一面的説得法が効果的である。

うーむ、共感性が乏しいというのは、なかなか根が深いな。。。それって根本的な問題じゃない?

これはなかなか手強いぞ。。。そんな人がいるとどんなことが起きる?

落ち度があると一方的に思い込んでいる人物をターゲットにして徹底的に叩く。

他人の内面を全く無関係の人間が憶測で決めつけ、そして批判する。

そこに漂うのは、正義感という仮面を被った攻撃性である。

例えば、被災者を代弁する無関係の人たち、規則遵守をすぐに持ち出す人たち。

職場でおかしいと思うことがあるとムキになって人を責める。

確かに言うことは正しいが、決められた手順通りにしなくても特に支障はなく、仕事は滞り処理できているのだから、

そんなふうにことを荒立てるような言い方をしなくてもいいのにと周囲の人たちは呆れる。

立場が違えば、物事を見る構図が違う。

構図が違えば、正しい理屈が違ってくる。

ゆえに持ち出す理屈が違ってくる。

さらにそこに感情が絡んでくる。

こちらの理屈が相手に通じずに困る時、議論がどうにも噛み合わない時には、立場の違いを考慮してみる必要がある。

立場の違いを棚上げしていては、いくら議論したところで、お互いに自分が絶対に正しく相手が間違っていると信じ込み、相手を攻撃するばかりになる。

あー、あるあるですね! では、どのようにその現象を解釈して、どのように振る舞えばよいのでしょう?

熟慮しないから、自信満々になれる

正義感を振りかざす人を見ると、「どうしてそこまで自分が正しいと確信できるんだろう」と疑問に思う。

なぜそんなに自信満々なのか。

それは、あまり深く考えないからだ。

楽観的に不安の少ない人は、ものごとを入念に検討しようという姿勢が乏しい。

ヒューリスティックにじっくり考えて判断するのではなく、労力節約のための安易な情報処理を指す。

不安が強い人は、いろんなことが気になるため安易に判断しにくい。

システマチックな情報処理によって、あらゆる角度からじっくり検討してみないと気が済まない。

だが、いくら情報収集に努めても、入念に検討しても、なかなか自信満々になれない。

何事も深く考えればわからないことが出てきて、不安になるからである。

そして仕事のできる人には、そうした不安が強い人が多い。

ほほぉう。まずは、自分がどちらの傾向が強いのかを認識することが大切なのですね。

そんなの相手にしないでマイペースを保つのも大事だけれども、勝手な思い込みで攻撃されてはかなわん。

何事も深く多面的に考える人は、「何か学ぶべきところがあるのでは」「検討する余地があるのでは」と何も考えず一方的な意見を言う人の意見すらも深読みしがち。

そこは深読みせず、あえてバサッと

「そういうアナタ、何様ですか?」

「この視点やこちらの視点から分析しました?」

「いや、『わからない』『関係ない』ではなく、そこを考えなきゃだめでしょ。独善的ですから、それ。」

「立場が違えば見える風景も事象も全く違う。そのことに気がつかなきゃ。」

「一方的にしか考えてないから、そんなに自信たっぷりなんだよ、アナタ。」

ご興味のある方は、こちらから買えます。なぜか声の大きいヤツがはびこる職場を変えたい人に、ぜひ一読して頂きたい本です。